アドラーの教え「嫌われる勇気」トラウマは存在しない
高校時代の人間関係で悩んでいるときに手に取ったのがこの本でした。
そして、就職活動が始まり、なかなか思うようにいかない中でもう一度この本を読み始めました。一度読んだ時には、なんとなく理解したつもりではあったが二度目に読むと自分自身の体験と照らし合わせてより深く考えることができました。
ただ、この内容をすべて理解し、行動することが出来ているかと言われるとまだまだ僕も勉強中です。(笑)
嫌われる勇気とは
嫌われる勇気とは一言でいうと「幸福に生きるための考え方」です。
①人は変われる
②世界はシンプル
③誰もが幸せになれる
初めて読んだときは簡単に人は変われないと思いました。たしかに子供の頃は何も考えず、自分なら何でもできるというように考えていました。しかし、大人になるにつれて世界は複雑であると認識しました。
実際に就職活動でお祈りされる中で「自分には価値がないのかもしれない」という現実を嫌というほど味わいました。
僕は、まだまだ未熟な学生ですので烏滸がましい発言になってしまうかもしれませんが、大人になれば複雑な人間関係に絡まれ、多くの責任を押しつけられることがあると思います。仕事、家庭、社会的な役割、差別、戦争など無視できなくなると思います。
しかし、この教えでは世界はシンプルであり、人生もまたシンプルだと仰っていました。
トラウマなんてない
この言葉には衝撃を受けました。そんなことあるかと(笑)
トラウマなんてなくて、実はあなたがトラウマを利用しているということです。
今の現状に不満があったとしても変わらない方が楽だから過去のせいにしているということです。
つまり、過去が原因で今の自分があるということをアドラーは否定しています。
もう少し、僕の例を交えて話させていただきます。
僕は高校時代に大学受験に向けて塾に通いたいと考えていました。しかし、家庭の事情から塾に通わせていただけませんでした。そのため、図書館に通い詰めて一人でずっと勉強していました。
結果として、本命に大学に行くことが出来ませんでした。僕はその理由を塾に通わせていただけなかったからこの程度だったんだと思っていました。
環境さえあればもっとできたと考えていました。
しかし、この本を読む中で考えを改めさせられました。
例え、塾に通えたとしても、本命の大学に入れたかは分かりません。たしかにできる限りの勉強の量はこなしたけど勉強の質はよくなかったです。
その言い訳として過去を持ち出していたのかもしれません。
本当はこの現実を受け入れて自分の理想に追いつくまで努力をし続けようという考え方を選択するべきだったと今は思っています。
私たちは、トラウマ・怒り・劣等感も道具にして利用しているということです。
大切なのは変わる勇気だということです。
すべての悩みは人間関係
これに対して、反論したくなると思います。
例えば、お金はどうなの?
これはすべて人と比べている。お金を持っている、持っていない、もっと稼ぎたいなどすべて人と比べているということです。
もし、この世の中に私が一人だけ存在していたら、お金に価値はないですし、学歴、容姿など人と比べるなんてしないということです。
正直、まだまだ理解しづらい部分がたくさんあります。
課題の分離
この悩みを解決するための第一歩が課題の分離です。
その結末の影響が誰になるかと考えるということです。
例として、母親と子供について話させていただきます。勉強をしない子供に対して母親が「勉強しなさい」と言います。
しかし、勉強をしないで困るのは誰かというと子供です。
だったら言うな、土足で進入するなということです。
難しいですよね(笑)
承認欲求
次に、アドラーは承認欲求を否定しています。つまり、褒められようとすることをやめろということです。
誰かが褒めてくれるからやる、褒めてくれないからやらないでは、他人が人生を左右しています。
褒めること
そして、アドラーは褒めることを否定しています。
人を褒めるということは相手を自分よりも下に見ています。つまり、縦の関係を作ろうとしています。
感謝する
それでは、どうすればいいのか感謝するということです。感謝は縦の関係ではなく、横の関係を作ります。
こうすることで自由になり、他人から嫌われる勇気を持つことが出来るそうです。
自分がした行動で相手がどう思うかは、あなたが決めることはできないということです。
対人関係の悩みのゴールは共同体感覚です。これは仲間に貢献できている感覚と言えます。
アドラーの心理学が禁止することについて話させていただきます。
他人と競争するなということです。他人と競争すると相手を敵としてみなしてしまうそうです。
ここからはするべきことです。
自己受容
自己肯定するのではなく、自己受容をするべきだということです。60点の自分を100点として自己肯定するのではなく、60点として今の自分を認めることです。これは、僕が一番この本の中でお気に入りのところです。
他者信頼
信用と信頼は違います。信用とは銀行でお金を借りる際に、お金を貸すだけの資産、土地などの条件があるかということです。信頼は無条件で信じることです。これは、難し過ぎます。信頼して、裏切られるかどうかはあなたの問題ではなく他人の問題ということです。これは、先ほど申し上げた課題の分離です。
他者貢献
最後が他者貢献です。これが幸せにつながります。他者貢献とは、「わたし」を捨てて誰かに尽くすのではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそ、なされるものです。
最後に
世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえないということです。
この考え方には衝撃を受けました。いつになったらこの考え方を本当の意味で理解し行動できるようになるのか難しいですね。
僕も嫌なことはたくさんありますがみなさまと共に乗り越えていければと思っております。
ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。
今日という一日が皆様にとって「幸せな日」になることを祈っております。
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